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2025.06.13

有村架純さんと鳴海唯さんが主演、バーチャルプロダクション撮影による短編映画を2025年6月13日よりYouTube無料配信

  • リリース

−フラームとの共同製作、バーチャルプロダクション撮影を推進−

株式会社電通クリエイティブピクチャーズ(本社:東京都港区 代表取締役社長執行役員:安部 英彦 以下、当社)は、映像コンテンツにおけるバーチャルプロダクション撮影の普及に向け、芸能プロダクションの有限会社フラーム(本社:東京都港区 代表:井上義久 以下、フラーム)と共同でバーチャルプロダクション撮影した短編映画『mopim(ムパン)』『道子、未知満ちて。』の2作品(以下、本作)を2025年6月13日(金)から8月31日(日)まで、当社およびフラームの公式YouTubeチャンネルにて無料配信いたします。

当社は2024年1月、横浜市鶴見区に開業した撮影スタジオ「FACTORY ANZEN STUDIO」内に大型LEDディスプレイを常設する、バーチャルプロダクションスタジオを構えています。バーチャルプロダクション撮影はロケに行かずとも、ロケしたかのような映像をスタジオ内で撮影できるため、キャストやスタッフの移動、拘束時間の削減につながります。

この度、バーチャルプロダクション撮影の普及・推進に賛同するフラームと共同で、有村架純さんと鳴海唯さんに主演を務めていただき、バーチャルプロダクション撮影手法のひとつであるスクリーンプロセス※により製作した短編映画2作品をYouTubeにて無料配信することになりました。

当社は今後も、新たな技術、手法、ワークフローにチャレンジしていくことで、高品質なコンテンツで多くの人々の心を動かし、社会に良い影響を届けるコンテンツを制作してまいります。

※バーチャルプロダクション撮影(スクリーンプロセス):事前撮影した映像をスタジオ内の大型LEDディスプレイに投影し、被写体と一緒に撮影することでロケ撮影したかのような映像を制作できる手法

バーチャルプロダクション撮影(スクリーンプロセス)の主なメリット

バーチャルプロダクション撮影のもう一つの手法であるインカメラVFX(被写体とCG背景をリアルタイムに合成)と比べ、準備期間や撮影費用を大幅に抑えられる他、さまざまなメリットがあります。

1. 時間や天候といった制約からの解放


夜明け前や日没直後の幻想的な光が差す時間帯(マジックアワー)のような一発勝負のシーンでも、何度でも必要な時間・回数だけ再現可能。時間や天候に影響されることなく、撮影スケジュールを立てることができるため、効率的な撮影進行につながります。

2. 海外や架空のロケーションも、スタジオ内で撮影


ロケ地の移動は、LEDディスプレイに投影する映像を切り替えるだけ。出演者やスタッフの移動リスク、拘束時間を大幅に軽減しながら、1日の中で複数のシチュエーションを撮影できます。

3. 自然な演技を引き出す視覚化された世界


従来のグリーンバック撮影と異なり、LEDディスプレイに投影される実際の映像背景を見ながら演じられるため、より自然でリアリティのある演技表現を引き出すことができます。

4. 自動車撮影で発揮される自然な反射と映り込み


左右や天井のLEDディスプレイに映像を投影することで、自動車のボディや窓、ミラーへの映り込みを自然に表現。グリーンバック撮影後に行う本編集での合成作業を大幅に簡略化できます。

5. 撮影現場でおおよその完成形を共有


実際の被写体と仮想空間の背景を同時に撮影し、被写体と仮想背景がリアルタイムで合成されるため、完成形に近いアウトプットをその場で確認できます。スタッフ、関係者全員とイメージを共有しながら撮影を進行できるため、編集段階での修正を軽減できます。

6. 移動、美術セットに伴う環境負荷を削減


最小限のスタッフでLEDディスプレイに投影する映像を撮影するため、通常のロケ撮影のようなスタッフやキャストの大移動が不要になります。また、美術セットはLEDディスプレイの手前に必要最小限のものを配置。移動や美術セットの廃棄による燃料消費やCO₂排出量を大幅に削減できます。

『mopim(ムパン)』(約12分)

主演:有村架純 脚本・監督:水落豊 主題歌:高井息吹「moonlight」

<あらすじ>

百歳の誕生日。深夜の病室で孤独な死を迎えようとしている老婦、栗田節のもとへ黒装束の男が“お迎え”にやって来る。残されたわずかな時間、神様の計らいで若き日の姿に戻ってどんな場所へでも連れて行ってやると言う男。瞳を閉じて祈ると、節が行きたかった望み通りの場所へ。…どこへでも行けるなら、ひとつだけ大きな心残りのある八十年前へ連れて行ってほしいと告げる節。あの時伝えることができなかった大切な言葉を、亡き夫に伝えるために。

<主演 有村架純さんコメント>

短編映画『mopim(ムパン)』という作品に参加させていただきました。約10分のショートムービーではありながら慈愛に満ちた脚本、そしてバーチャルプロダクション撮影といった映像の最新技術を⽤いての撮影はとても素晴らしく、完成した作品を拝⾒してもなおその驚きは隠せません。
そこには全てスタジオで撮影したとは思えない壮⼤な空間が広がっていて、これからの映像界の可能性を考えるととても胸が⾼鳴りました。こうした最新技術を使いながらも⼤切なものを⾒失うことなく新しい物作りができるなら、、楽しみです。是⾮映像を観て体感してみてください。

<脚本・演出 水落豊コメント>

バーチャルプロダクションの有用性を実証する施策でしたが、周年企画ということもあり、ただの使用例にならないようストーリーにもこだわりました。一度しかない人生でいつか後悔しないよう、伝えたいことをちゃんと言葉にする大切さ。それによって人生は180度違うものになるかもしれない。若い世代にこのメッセージが少しでも伝わればという想いで脚本を書きました。ちなみに、タイトルの『mopim(ムパン)』はwidow(未亡人)をひっくり返した造語です。

<キャスト>

有村架純、オダギリジョー、泉澤祐希
山本ゆりえ、ココ、川畠正士、西村英明、山本良子、山本和彦、飯田哲平、黄今花、佐藤恵美、飯田朔太、飯田晴音、平田杏、尾形麻子、青木萌葉、西尾幸穂

<スタッフ>

プロデューサー:寒河江啓之 製作進行:山本靖也、奥井琢人、飯田哲平、盧家尭 撮影:小林悠紀 照明:宮城任 美術:水谷陽一 衣装:瀬川結美子、百地優里子、宇都宮いく子、桧森美恵、須藤綾子、吉田仁美 キャスティング:小峰顕介、鈴木遼太 CG背景:早川伸明 バーチャルプロダクションオペレーター:原田誠士

『道子、未知満ちて。』(約13分)

主演:鳴海唯 脚本・監督:武井咲華

<あらすじ>

マップアプリの360゜カメラカーのドライバーとして働く道子。お気に入りのラジオとともに、街を眺めては空想に浸るのが、彼女にとって何よりの楽しみだった。天性の空想家である道子は、幼い頃から現実と折り合いをつけるのが苦手で、孤独感を抱えながら生きてきた。そんな彼女にとって今の仕事は、“ありのままで居ても許される”唯一の居場所となっていた。穏やかな日常を送る道子だったが、ある日、思いもよらない出来事が彼女の行動を変える転機となる。

<主演 鳴海唯さんコメント>

今回初めてバーチャルプロダクションを用いての撮影に参加させていただきました。
場所や時間、天候に左右されない画期的な映像技術に心が躍り、まるで実際に運転しているような心地で撮影に臨むことができました。見てくださった方は、これらがスタジオで撮影されているという事実に驚かれるのではないでしょうか。
ストリートビュー撮影車の運転手として働き、人と関わることを避けてきた女性が、少しずつ、世の中との関わりを持てるようになるまでのお話です。ぜひ、新時代の映像美とともにお楽しみください。

<脚本・演出 武井咲華コメント>

現実と空想のあいだを漂って生きてきた女性が、小さなきっかけを経て、閉じていた心の扉を少しだけ開いていく…そんな些細な変化を描いた作品です。作中に劇的な転機や、壮大なカタルシスはありません。ただ、暮らしの中にある風や光、気配を、バーチャルプロダクションの映像空間で再現しました。忙しない日々のなかで、自分の気持ちをふと振り返るきっかけとして、この作品がお役に立てれば嬉しく思います。

<キャスト>

鳴海唯、小手伸也
鈴木花奈、飯田晴瑠、犬塚マサオ、池谷美音、伊藤杏、長峰くみ、広瀬拓巳、芝﨑一城、四ノ宮梨乃、牛久拓弥、大橋満帆、大橋杏

<スタッフ>

プロデューサー:澤村充章 製作進行:火ノ見崇、恒川茜 撮影:明田川大介 照明:宮脇崇誌 美術:小林蘭 衣装:金順華 キャスティング:小峰顕介、中嶋陸大 バーチャルプロダクションオペレーター:原田誠士

出演者プロフィール

有村架純(ありむら かすみ)

1993年2⽉13⽇⽣まれ、兵庫県出⾝。2010年⼥優デビュー。2013年、連続テレビ⼩説「あまちゃん」で天野春⼦の⻘年期役で登場し、その⾼い演技⼒に⾼い評価が集まり、2017年「ひよっこ」でヒロインを演じた。2015 年、「ビリギャル」では第 39 回⽇本アカデミー賞優秀主演⼥優賞・新⼈俳優賞をW受賞。そして「花束みたいな恋をした」では、第 45 回⽇本アカデミー賞最優秀主演⼥優賞を受賞。2024年、Netflix シリーズ「さよならのつづき」が世界190ヵ国に配信。2025年、映画「花まんま」公開。映画「ブラック・ショーマン」の公開を控える。

鳴海唯(なるみ ゆい)

1998年5月16日生まれ、兵庫県出身。2019年に連続テレビ小説「なつぞら」にて女優デビューし、ドラマや映画、広告など多数出演。主な出演作として、ドラマ「どうする家康」(2023/NHK)、「君が獣になる前に」(2024/TX)、「Eye Love You」(2024/TBS)、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(2024/TBS)、「秘密THE TOP SECRET」(2025/KTV)、「地震のあとで」(2025/NHK)、VOD「七夕の国」(2024/Disney+)、「わかっていてもthe shapes of love」(2024/ABEMA・Netflix)、映画「赤羽骨子のボディガード」などがある。1st写真集「sugarless」も重版し絶賛発売中!

フラーム 会社概要

会社名 有限会社 フラーム
所在地 東京都港区南青山1-15-18 リーラ乃木坂1101
代表 井上 義久
設立 1998年10月14日
資本金 500万円
事業内容 1. 俳優・モデルのマネージメント及びプロデュース
2. 各種イベントの企画、制作
3. 広告、宣伝に関する企画、制作
4. 楽曲等の原盤の企画、制作
5. 書籍・映像の企画、制作並びに販売
ホームページ https://www.flamme.co.jp/
YouTube https://www.youtube.com/@FLaMmeject
X (旧Twitter) https://x.com/FLaMme_ject/
Instagram https://www.instagram.com/flamme_official_film/
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